「ハラスメント判例研究・ケーススタディ実践編」を開催いたしました

*ここでは7月6日のレポートを掲載します。

 パワーハラスメント防止対策が法制化され、施行へ向けて事業者の防止対策が進むなか、当財団のハラスメント防止コンサルタント認定者を対象としたスポット研修として、今回初めて「ハラスメント判例研究・ケーススタディ実践編」を2019年6月1日および7月6日に東京都内で開催し、全国各地から両日で約80名の方にご参加いただきました。

 講師には数多くの労働問題に携わっておられ、例年「フォローアップ研修」をご担当いただいている東京駿河台法律事務所の圷(あくつ)由美子弁護士をお招きし、前半は今年5月29日に成立した改正法のポイントや、パワハラ・セクハラの境界線についての判断要素、懲戒処分や規定の定め方等について、実際の裁判事例に基づきながら講義が行われました。

 後半はグループワークを実施。被害者のみならず加害者への対応、SNSでのハラスメント事例やカスタマーハラスメントといった最近の傾向を踏まえたテーマも取り上げつつ、実際の裁判事例を題材にしたケーススタディを通じて参加者同士が意見を交わしました。

 圷弁護士からは、コンサルタントとしてのハラスメント問題への対応について「マイナスの役割を負うのではなく、より良い職場環境を生み出すための未来づくりを担っていただきたい」とのメッセージが送られました。

 終了後は有志による懇親会が催され、情報交換や親睦を深め合う有意義な交流の場となりました。

2019/7/6判例研究会
2019/7/6判例研究会


参加者の声

 最新の判例を含め、どこをポイントとして判断するのかなど大変わかりやすい講義でした。

 講義とワークが議論しやすいように構成されており楽しく学べました。

 参加者とのワークはいろいろな立場の方の意見を聞くことができ、勉強になる有意義な時間でした。

 ハラスメントに対する知識のブラッシュアップを定期的に行う必要があると改めて実感しました。

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