活用事例
定期的な実態把握に基づくハラスメント防止の取組み

製造業
太平洋セメント株式会社様
太平洋セメント株式会社様
業種
製造業
カテゴリー
ハラスメント防止
ご支援内容
アンケート調査
オーダーメイド研修
公開セミナー
ハラスメント防止コンサルタント養成講座
相談窓口

背景・課題

全従業員対象のハラスメントに関する実態調査

当社は、支店、工場、研究所等を含め従業員2000人以上、グループ会社も含めると1万人近い事業規模で事業を展開しています。ハラスメントの根をなくしていくためには、まずは現状把握が必要との認識から、2018年、財団に委託して全従業員対象のハラスメント実態調査を実施するとともに、調査結果を踏まえ、組織として取り組むべき対策についてご提案頂きました。以降、2年毎に調査を継続し、明らかになった課題に対して対策を講じ、結果を検証するPDCAサイクルを回しながら、ハラスメント防止に取り組んでいます。

取り組み

調査結果を踏まえた研修の実施

ハラスメント実態調査は匿名で行われるとともに、個人の特定につながらないよう配慮されているため、ハラスメント被害の実態はもちろんのこと、職場環境に関する従業員の率直な意見・要望も多く寄せられ、企業の相談窓口だけでは把握できない潜在的な課題も明らかになります。

それらの課題を踏まえ、役員・グループ会社社長を対象に、実態調査の結果を共有しながら企業におけるハラスメント防止対策の重要性の理解を促す研修を本社主導で行っています。

新任相談担当者への相談担当者セミナーの受講義務化

また、当社では、国内8支店、6工場、研究所等の各拠点および本社16事業部において各1人のリーダー職をハラスメント相談窓口の相談員に指名し、人権啓発推進室が全社の取組みをまとめています。ハラスメント相談の初動を担う相談員への教育は非常に重要ですので、初めて相談員となる人には、人権啓発推進室長による1時間程度のレクチャーを行い、その役割等についての理解を深めるとともに、その後は財団のハラスメント相談担当者セミナー ベーシック編の受講を必須化することにより、相談担当者として身に着けておくべきハラスメントに関する基礎知識の習得や相談を受ける際の心得・対応方法について、丁寧に教育を行っています。

ハラスメント防止コンサルタントの養成

ハラスメントが発生した場合の事案解決において、弁護士や社会保険労務士等の専門家の助言は大変心強いものです。しかし、全ての事案に専門家の助言を得て対応することは現実的ではなく、組織内にハラスメントに関する知識を十分に備えた人材を養成する必要性を感じています。このため、当社では役員をはじめハラスメント対策を担う人材の専門知識の向上を図ることを目的として、財団の「ハラスメント防止コンサルタント養成講座」の受講を推奨しています。また、養成講座の受講により、ハラスメント防止・事後対処に役立つ幅広い知識と実践スキルを学んだ後は、「ハラスメント防止コンサルタント認定試験」にも挑戦し、ハラスメント対策の専門家としての資格を取得して業務に従事してもらいたいと考えています

成果

グループ会社との一体的取組の継続

当社では、2024年度より、アンケート調査の対象をグループ会社に拡大し、調査結果を各グループ会社にフィードバックしています。グループ会社の中には20人未満の企業もあり、各社の課題に対応した改善活動や体制整備の取組みを進める上では、当社のノウハウも活用いただいています。

また、財団の外部相談窓口サービスには、グループ会社の従業員も含めて相談受付の対象とする契約方式があり、順次、グループ会社を対象に追加してきました。2025年12月現在、グループ会社30社を含む従業員を対象に相談を受け付け、問題の早期発見・早期解決を目指しています。 

引き続き、グループ一体となってハラスメント防止に取り組み、相互にノウハウを共有しながら、より実効性あるハラスメント防止体制を整備していくこととしています。

ご担当者さまの声

アンケート調査を開始した当初は、組織として把握していなかったハラスメントの実態や、相談体制に対する不満の声を目の当たりにして、働きやすい職場環境を整えられていないという状況に、経営層も含めて大きなショックを抱きました。
しかしながら、財団からの提案を通じて「厳しい意見が多いことは組織への期待の表れでもある」という気づきを得て、従業員の声を受け止めて真摯に課題に向き合うという初心に立ち返りながら、アンケートを活用したPDCAを継続し、様々な研修実施や事例集作成等に取り組んでまいりました。おかげさまで最近では着実にハラスメント経験者の比率は減少し、従業員の意識の変化も感じられるようになりました。今後は、グループ全体で意識向上に取り組み、親会社において蓄積したハラスメント防止のノウハウを還元していきたいと考えております。カスハラ・就活ハラ等、組織が対応すべきハラスメントも多様化しており、引き続きハラスメント防止に向けた歩みを止めるわけにはいかないと思いを強くしております。

人権啓発推進室長 堀内様

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