第3回シンポジウム「企業のハラスメント防止-発生メカニズム・対策を学ぶ-」開催報告
第3回は、ハラスメント防止をテーマに、基調講演、2026年10月に施行される改正法に向けた対応事項説明、ハラスメント防止に向けた企業事例紹介の3部構成にて開催しました。アーカイブ配信も含め、約800名の方にご視聴いただきました。

■第一部 基調講演 「ハラスメントの発生メカニズムと対策」
津野 香奈美氏 神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科教授
ハラスメント防止をテーマに豊富な事例分析を基にした発生メカニズムと実効性ある対策について、その第一人者でいらっしゃる津野香奈美先生に基調講演をいただきました。
ストレスが高かったり不満を感じたりすると、人は他者に攻撃的になることを理解しておくこと、組織のハラスメント対策は三次予防(発生事案への的確な対応)がまず何よりも重要であること、ハラスメントはグレーゾーンやインシビリティ含め、人にとっても組織にとっても有害でしかないことを理解し、”してはいけないもの”という認識を職場全体・社会全体の共通認識とする必要があること、等についてお話しいただきました。
■第二部 労働施策総合推進法等改正法の施行に向けて
厚生労働省 雇用環境・均等局 雇用機会均等課長 岡野 智晃氏
2026年10月に施行される改正法への対応として、カスタマーハラスメント対策、求職者等に対するセクシュアルハラスメント対策について企業の皆さまにご準備いただきたいポイントをお話しいただきました。厚生労働省にて業種別カスタマーハラスメント対策マニュアルの整備を順次進めていることや、ハラスメントに対する情報提供・事案への助言を行っていること等もご紹介いただきました。
■第三部 ハラスメント防止に向けた企業の取組み事例
太平洋セメント株式会社 人事部 人事啓発室 室長 堀内 佳邦氏
花王株式会社 法務部門 コンプライアンス推進部長 尾崎 博幸氏
ハラスメント防止に向けて先進的な取り組みを進めていらっしゃる企業の部門責任者お二人から具体的な事例をご紹介いただきました。相談員教育を丁寧に実施し相談窓口の信頼を高めていること、相談窓口に寄せられる社員の声を大切にして職場改善の手がかりとして捉えていること、アクティブバイスタンダーの考え方を導入し周囲が背中を押せる仕組みを整備していること等、両社の取組みは、他社にもぜひ広めたい事例である、と津野先生からも最後にコメントをいただきました。
視聴者の方からは、理論、法制、企業事例という3つの側面からのアプローチが良く、非常に充実した内容で学びが多かったこと、今後のハラスメント対策に活かせる実践的なヒントが得られた、などのコメントを多くいただきました。心より御礼申し上げます。



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