合格者の声
統計データをおさえ、曖昧さを残さない学習で
ハラスメント問題の時代の変遷、最近の傾向などを理解
河合瑞枝氏
特定社会保険労務士、産業カウンセラー
※所属・肩書等は2023年4月当時
●資格取得のきっかけ
私は社会保険労務士として企業や組織における人事制度等の構築支援や労務問題の相談などを行っています。ハラスメント防止コンサルタントについては数年前より気になっていたものの、実務上の具体的な活用方法が見いだせないまま受験にまでは至りませんでした。
しかし、令和2年からのハラスメント防止対策の義務化や強化、そして令和4年の中小企業に対する義務化のあたりからは、会社等で講ずべき措置に関することや、実際に起こった事案のご相談を受けることも多くなったため、専門的な学習により裏付けられた知識をもとに自信を持って対応できるようになることで、関係の皆様のお役に立てるよう挑戦を決意しました。
●実践した学習方法
養成講座受講を軸にした学習となりましたが、オンデマンドであることを活かし、視聴可能期間中は通常の勉強時間に加え、電車移動時や家事をしているときなどに、聞くだけでも繰り返し知識をインプットすることを心がけました。
また、試験範囲はハラスメント問題に特化しているとはいえ内容が深いため、自らの得意分野や理解度により強弱をつけることを意識しました。私の場合は社会保険労務士および産業カウンセラーであるため、労働法とメンタルヘルス分野は比較的わかるものの、裁判例については初見のものが多くあったため、養成講座テキストと講義、参考図書をフルに使い、学習時間も多めに取るようスケジューリングしました。
また、関連する統計データをチェックし、ポイントとなる数値をしっかりとおさえることに加え、示す意味、時代の変遷、最近の傾向などを理解し、曖昧さを残さないようにしました
。
●今後の抱負
顧問先企業等にハラスメント防止体制の整備に向けた様々なご提案をすることで、リスクマネジメントや人事労務管理面でのサポートを行っていくこと、そしてハラスメント行為を受けて悩まれている方々を支援する相談業務などの活動にも積極的に携わり、ハラスメント防止に向けた自らの専門領域を広げていけたらと思っています。