女性交流会 実施報告

『チーム力向上×多様性』持続可能な働く環境づくり~ダイバーシティ交流会in浜松~

<開催日>2023年12月15日   <開催地>オンライン(Zoom)&ライブビューイング会場(あいホール)
 


 浜松では『チーム力向上×多様性』をテーマにしたダイバーシティ交流会を開催しました。オンライン配信をメインにライブビューイング会場も設け、合わせて90名近い方々にご参加いただきました。

 冒頭、浜松市長の中野祐介様からは、開会のご挨拶とともに「多様な人材の活用が地域経済の維持発展において欠かせない要素となっている」と力強くお話いただきました。
 

浜松交流会

<浜松市長 中野祐介様>
 

浜松交流会

<ライブビューイング会場とオンライン配信の様子>

 続いて当財団前会長であり特別顧問の伊岐典子による基調講演では、『多様な人材を組織の持続的な発展の原動力に』と題して、男女雇用機会均等法を始めとする法的整備の経緯について社会的背景を辿りながら説明した上で、なぜ多様性が注目されるのか、組織としての課題や対応、「ダイバーシティ&インクルージョン」さらには「ダイバーシティ・エクイティ(公正性)&インクルージョン」を推進していくために意識しておきたいポイント等についてお話いただきました。
 

浜松交流会

<講師・伊岐典子>
 

 

「多様な人材を組織の持続的な発展の原動力にするための第一歩として、 個々の人材の事情や意欲をきめ細かく“聴き取る”ことがとても重要。
決めつけを避け、丁寧な傾聴をすることが、それぞれの活躍への道を開く と思います」(伊岐)
 

 最後に、多様性のあるチーム作りに積極的に取り組む浜松市の企業3社によるパネルディスカッションを行いました。パネリストには(株)ソミックマネージメントホールディングス代表取締役社長の石川雅洋様、(株)NOKIOO取締役の小田木朝子様、浜松いわた信用金庫きらりタウン支店 支店長の望月美穂様をお迎えし、多様性を活かした組織づくりのポイントや工夫点などについて、具体的なエピソードを交えてお話いただきました。
 

 

「フルーツポンチは美味しいですが、ミックスジュースも美味しい。会社の中でもフルーツポンチ(多様性)とミックスジュース(同一性)どちらの良さもうまく活かせるといいなと思っています」(石川様)
 

浜松交流会

<パネリスト・石川雅洋様>

浜松交流会

<パネリスト・小田木朝子様>
 

 

「忘れがちなのは“違い”を前提にすること。違いをストレスに感じない、違いが当たり前の組織を作っていくためには方針やビジョンがとても重要です」(小田木様)
 

 

「様々な価値観を取り入れることに難しさを感じて悩みの連続でしたが、声の大きさに左右されるのではなくマイノリティの意見もしっかり聴くことを大切にしました」(望月様)
 

<パネリスト・望月美穂様>
 

<コーディネーター・座間美都子>
 

 

当財団DEI推進事業部長の座間美都子がコーディネーターを務めました。「自分の内面にある多様性も広げていこうという意識を持つことが大切ですね」(座間)
 

参加者の声

〈基調講演〉
 これまでの経緯を振り返ることで、多様性が叫ばれるようになった背景について、より理解ができました。

 今まで知らなかった内容が聞けて良かったです。多様性についてより興味を持つことができました。

 多様な人材を原動力にするために意識するポイントの中で、決めつけを排除して「聴き取る」こと、というポイントが心に残りました。キャリアがある人ほど決めつけているような気がします。自分自身も気をつけたいと思いました。

〈パネルディスカッション〉
 浜松にもいろいろな取組みをしている企業があることを知りました。違った業種、立場で、どの方のお話も大変興味深かったです。

 パネラーが気取らず楽しそうにお話されていたことがとても良かったです。ダイバーシティに取り組むと良いことがあるよというメッセージが伝わる雰囲気でした。

 意見がバラバラはあたり前だが、やろうとすることのビジョンは大切、というお話が、多様性を受け入れるときに難しいことだと思いました。

 短い時間の中でありながら、それぞれ登壇された方が丁寧に、かつ、核心をついたお話をされていたので、とても勉強になりました。

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