
「企業が知っておきたいダイバーシティ最新動向と打ち手セミナー」を実施しました
<開催日>2025年8月5日(火) <開催形式>オンライン(東京本部配信)
当財団は2018年より2年に1回、DEI推進・女性活躍推進の実態を把握し、経年比較を行い、課題の抽出を行っています。本セミナーでは「DEI推進状況調査」の最新版データから、日本の企業におけるダイバーシティの推進状況(Part1)と業種別ダイバーシティ推進の課題と取組み事例(Part2)について、実際に調査に携わった2名の研究員から説明いたしました。
Part1――日本の企業におけるダイバーシティの推進状況
まずは当財団の上席主任・研究員である本道から、2024年に公表した「DEI推進状況調査」の結果を基に、企業における女性活躍推進の現状、男性の育児休業、職場風土およびハラスメントの状況について紹介しました。
女性の育成に関しては、いわゆるマミートラックから脱却するには上司の関与が重要であることや、時間的制約のある社員であっても重要な業務への意欲を持っていることが本調査で明らかになったと報告しました。

Part2――業種別ダイバーシティ推進の課題と取組み事例
後半では、上席主任・主任研究員の山谷が、同調査の結果から浮かび上がった課題について業種別に分析し、それぞれの課題改善に向けた企業の取組み事例を共有しました。
男女問わず重要な仕事を担うようになるためには、性別による格差の解消やマミートラックに陥らない仕組みの推進が求められること、管理職への昇進意欲を高めるためには管理職の働き方の見直しや固定化された管理職像からの脱却が重要なポイントであると述べました。

〈参加者の声〉
社内でDE&I推進のプロジェクトに参加しています。社内において、女性活躍推進の目的や意義の理解浸透をするうえで役立つ調査データを聞かせていただきました。
自社でも最近自前で社員意識調査を実施し、その分析の切り口に悩んでいたため、参考になりました。
短時間勤務者でも重要な仕事を任せてほしいと思っていることは知らなかった。確かに男性には急な残業を頼んでしまい、女性は何が何でも短時間で帰らなくてはいけないという雰囲気があり、改めて思うことが色々ありました。
データで可視化するといろいろ見えてくるなということを改めて感じました。女性・男性ともにライフイベントの関係で異動や働き方に消極的になる若手職員が少なからずおり、「仕事の支援」をどうしていくか、どう上司へ働きかけるかが必要だと感じました。
具体的に何をやるかが明示されており、弊社での打ち手のヒントになると思いました。